遂に完成しましたぁ〜ッ!!^^;
『V10 / ウルトラ・コンパクト:(初期ヴァージョン)』




このV10は、初期ヴァージョンと言うことなのでグリップ・セイフティーの下部は削り落とし(その後、サンドブラスト処理)して有ります。
また、スライド・セレーションは実銃の設定通り、『9溝』を再現。
・・・が、少し後ろ過ぎたので、まるでディフェンダーみたいになってしまいました。(T_T)
(シェリフ製のコンパクト用スライドは、EDGE製よりも若干短いので、こうなってしまいました・・・うぅぅ><;)




V10初期ヴァージョンの再現にどうしても必要だったのが、コンパクト用の(アーチ型)メイン・スプリング・ハウジングなのですが、そんなパーツは国内のどのショップからも販売されていません。(T_T)
仕方が無いので旧MGC純正のハウジングを装着していますが、残念ながら上部が実銃より少しブ厚いです・・・。 MGCさん、キチンと採寸して作ってんの〜? (▼へ▼メ)凸
(仮にワンオフでこのパーツだけを作成して貰ったとしたら・・・1個で数万円はかかちゃうんですヨ・・・勘弁して下さいヨ〜ッ><;)




V10初期ヴァージョンの特徴のひとつでも有る、リアの『フィクスド・ハイ・サイト』は、スチール材よりワンオフで作成して貰いました♪ (これほど背の高いサイトは、この銃以外にあまり見る事は無いですネ。^^)
フロント・サイトも同様に(スチール材)からのワンオフ削り出しです。 (既製で入手出来るFサイトは微妙に形が違うもんですから・・・。^^;)
『エジェクション・ポート』は、ワイド加工を施した後に『リーフカット』を入れて仕上げて有ります。
(側面はヘアラインで、他は全てサンドブラストです。)
また、リコイル・ガイドも実銃と全く同じデザイン(先端に穴の開いたショート・タイプ)の物をワンオフ作成して貰っています。




アウターバレルは、千葉ビーハイブさんへ依頼して(スチール材)から削り出して貰いました。
(ちゃんとライフリングが入っている所が結構気に入ってます♪^^)
スライドよりバレル先端が0.8ミリ出る様に長さを調整し、エキゾースト・ホール開口、マズルクラウン加工(バレル先端をドーナツ状にする加工)を施した後、ブラック・スチール塗装を行って有ります。
また、バレルとは対照的にリコイル・プラグはシルバーのオープン・タイプで、実銃同様(前方から見ると)スプリングが丸見えです。 (実銃と違う箇所は、スプリングの太さと巻き数・・・^^;)
トリガーはアジャスタブル・タイプにした後、ノーマル(4mm)の3ホール穴を、これまた実銃と同じ4.8mmに拡大。
マガジン・キャッチも(幅を)2.35mmに変更後、20lpi(トゥエンティー・ライン・パーインチ)のセレーションを入れ直しました。
ついでに、スライドストップも極僅かな面取りを行って有ります。^^




今回のモデルアップで、特に不満の残った箇所はメイン・S・ハウジングと、この『サム・セイフティー』でした。
(旧MGC製のオリジナル・パーツを使わざるを得なかったのが非常に残念!)
実銃のサム・セイフティーとは若干カタチが違うのです・・・MGCさん、ええ加減にして欲しいッス!(T_T)
(近い将来、某ショップの『T氏』が製作販売してくれる事を熱望します!^^;)
また細かい部分を言えば、実銃のV10(初期ヴァージョン)は『エキストラクターが1mm弱出っ張っている』のですが、シェリフ製スライドはエキストラクターが別パーツではない為、仕方なく再現をあきらめてヘアーライン処理だけ施して有ります。




フレーム右側の刻印ですが、実はV10初期ヴァージョンの文字(フォント)はブラジル製と言う事も有ってか、妙な形のモノが多いです。^^;
(例えば、ロケット文字の『A』や、一筆書きの様な『G』、また古いタイプの『3』等々・・・。)
ちなみに、シリアル・ナンバーは、月刊Gun誌(1997年3月号)に掲載されたV10から拝借致しました。
*実銃の所有者はJACKさんかも知れん・・・スンマセン^^;
(勿論、トリガーガードのSとSSも刻印済み。)




Springfield Armory社では、今までにロゴマークを3度変更していますが、このV10の頃は初期のロゴマークとフォントが使われています。
*この当時のロゴは『紐が巻き付いて垂れ下がったタイプ』ですが、現在のモノは『ベルトのバックルの様な感じ』です。(炎や松明のデザインも若干違いますネ^^;) またフォントも、Bの底辺の線が消えた様な感じの『R』や、真ん中のV部分が下に引っ付いている『M』等々が使われています。
そして、何と言っても最大の特徴は、フレーム前方の『FI BRAZIL』の文字が『点描』で刻印されている事です! (何故こんな事になっているのかは分かりません・・・手で打刻したのかなぁ?・・・非効率的だねぇ^^;)
ブラジルって、それほど呑気に仕事が出来る国なのか?・・・恐るべし(AND 羨ましい^^;)




特徴的な、チャンバー部分の4行刻印と、リアサイト前方のセンターマークラインも再現。




最後に・・・マガジン・ボトムにも実銃同様の刻印を入れて見ました。^^
(現在、SA社からV10/ウルトラコンパクトを購入すると、最初から7ロード・マガジンが付いて来る様ですが、当時は6ロードマガジンが購入時の標準装備だったので、当時のままを再現して見ました。


☆☆☆---【メーカー及び、使用部品の詳細データ】---☆☆☆
インナーシャーシ 旧MGC製(V10・ウルトラコンパクト/シルバーModel使用)
スライド シェリフ製(刻印、セレーション、リバースカット、エジェクションポート・リーフカット等無しのフル・プレーンType)をベースに、★★★にて全てワンオフ作成
フレーム シェリフ製(無刻印Type使用で、オリジナル刻印&エプロン・チェッカー削滅加工)
アウターバレル 千葉ビーハイヴへ依頼(スチール材よりワンオフ削り出し後、★★★でマズル・クラウン加工&エキゾーストホール加工等追加後、黒染め)
チャンバー シェリフ製(オリジナル4行刻印)
リコイルガイド ●●●製(スチール材より、オリジナルと同形状にワンオフ削り出し後、黒染め)
フロント・サイト ★★★製(スチール材より、ワンオフ削り出し後、黒染め)
リア・サイト ●●●製(スチール材より、ワンオフ削り出し後、黒染め)
スライドストップ 忍者製(ステンレス削り出し、★★★にて、面取り加工後ブラスト処理)
サム・セイフティー 旧MGC製(オリジナルパーツ使用)
グリップ・セイフティー シェリフ製(★★★にて、グリップ・ポイント部の削滅加工後ブラスト処理)
ハンマー 香港製(スチール製、ベアリング入りエッグホール・ハンマー)
シアー 香港製(スチール製)
M・S・ハウジング 旧MGC製(オリジナルパーツ使用)
マガジン・キャッチ シェリフ製(幅変更後、再セレーション加工)
トリガー シェリフ製(アルミ製:3ホールトリガーにオリジナル再現加工後アジャスト機構を追加)
その他 香港製(フローティングバルブ)
グリップ Hogue製(実銃コンパクト用フィンガーグルーブtypeラバーグリップ装着)


V10ウルトラコンパクトの忠実再現に関しては、以前から(国内各メーカー製のアルミ上下を使用して)数回行って来ましたが、どのメーカーを使用しても必ずドコかに破綻をきたします。(T_T)
本来なら削り出しのアルミ上下で作成したい所だったのですが、EDGE製のスライドを使用するとセレーションが実銃通りの本数(9溝)にならないので、結果的に今回はシェリフ製の『ほとんど未加工のスライド』を使用して、某ガンスミス様に1からワンオフ作成して貰いました。
(スライドで一番の理想を言えば、EDGE製の削り出し上下でセレーションやフロントサイトのアリミゾ等が一切入っていないフルプレーン・スライドが有れば、もう少しクオリティーを上げる事が出来るのですが・・・。)
また、フレームに関しても、オリジナル通りのメイン・スプリング・ハウジング(アーチド・パートラインType)を、EDGE製フレーム用にワンオフで削り出して貰えば良いとは思います・・・が、今回は引き受けてくれる加工屋さんが見つかりませんでした。(T_T)
そう言った諸々の理由から、現状で一番忠実な再現に近い物を作る事が可能なのがシェリフ製だと思い今回の製作に取りかかった訳ですが、それでもまだまだ『忠実再現』とまでは行きませんでした・・・残念(T_T)
しかし、やっと75%近く納得の出来る『V10 ウルトラ・コンパクト』に仕上げる事が出来たのは、今回の製作に協力して下さったガンスミス様 『Y氏』&『U氏』&『K氏』のお影だと心から感謝しております♪^^
また、機会が有ればV10のヴァージョン違い等もモデルアップしてみたいなぁ♪等と密かに考えている今日この頃です・・・(懲りない奴^^;